学習塾様より、AI検索を活用し、生徒一人ひとりの状況に合わせて大学進学の進路指導を支援するWebアプリケーションの開発をご相談いただきました。
今回のシステムは、塾の講師が生徒との進路面談時に利用することを想定したものです。PC、タブレット、スマートフォンなどからブラウザ上で利用でき、生徒の学力や希望条件を入力することで、進学先候補となる大学や学部・学科の情報をAIが提示する仕組みを目指しました。
開発にはローコードツール「Dify」を使用し、大学や入試に関する情報の検索には検索AI「Perplexity」を活用しています。
ご依頼内容
主なご要望は以下の通りです。
- AIを活用した大学進学向けの進路指導システムを構築する
- 塾の講師が進路面談時に利用できるようにする
- PC、タブレット、スマートフォンなどから利用できるWebアプリケーションとする
- 生徒の偏差値、得意科目・不得意科目、希望する進学エリアなどを入力できるようにする
- 入力した生徒情報をもとに、大学や学部・学科を複数提示する
- 入試科目、偏差値、出題傾向などの情報も確認できるようにする
- 現在の学力と志望校との開きや、今後の学習アドバイスも表示する
- AIとの何度ものやり取りを必要とせず、できるだけ少ない操作で結果を確認できるようにする
- GPTsをそのまま使用するのではなく、塾独自のUIを持つアプリケーションとする
- できるだけ低予算で開発する
開発のポイント
今回の開発で重要となったのは、AIを単純に導入することではなく、実際の進路指導の中で講師が使いやすい仕組みにすることでした。
一般的な生成AIでは、希望する回答を得るまでに質問内容を変えながら何度もやり取りを行うことがあります。しかし、進路面談のように限られた時間の中で利用する場合、毎回複雑なプロンプトを入力する方法は適していません。
そこで、生徒の偏差値、得意・不得意科目、希望エリアなど、進路指導に必要となる情報をあらかじめ画面上の入力項目として用意し、講師が必要事項を入力するだけでAIへ適切な指示が渡る仕組みを構築しました。
利用者がAI向けのプロンプトを意識することなく、通常の業務アプリケーションを操作する感覚で利用できることを重視しています。
DifyとPerplexityを活用したシステム構成
今回の開発では、限られた予算の中で必要な機能を実現するため、ローコードツール「Dify」を活用しました。
ローコードツールを利用することで、画面や処理フローなどを効率よく構築し、一般的なフルスクラッチ開発と比較して開発工数を抑えながら、塾独自のWebアプリケーションとしてのUIや操作性を実現しています。
また、大学や学部・学科、入試に関する情報を検索する仕組みには、検索AI「Perplexity」を採用しました。
生徒の偏差値や得意・不得意科目、希望エリアなどの条件をもとに、進学先候補となる大学の情報を検索し、進路指導に必要な情報をまとめて確認できる仕組みとしています。
単純に生成AIだけで回答を作成するのではなく、検索AIを組み合わせることで、大学や入試に関する情報を取得しながら回答に活用できる構成としました。
打ち合わせを重ねながら仕様を整理
開発にあたっては、お客様と何度も打ち合わせを行い、実際の進路指導で必要となる情報や、画面上で確認したい内容について整理しました。
大学名だけを提示するのではなく、学部・学科、入試科目、偏差値、出題傾向、生徒の現在の学力との差、今後の学習に関するアドバイスなど、講師が生徒へ説明する際に役立つ情報をまとめて確認できる構成を検討しました。
また、既存のGPTsなどをそのまま使用するのではなく、塾独自のアプリケーションとして運用できるよう、入力画面や結果表示などのUIについてもご要望を伺いながら設計を進めました。
ご予算と機能のバランスを調整
AIを活用したシステムでは、実現したい機能を増やすほど開発規模や運用コストも大きくなります。
今回のお客様からは「できるだけ低予算で実現したい」というご要望もあったため、最初からすべての機能を盛り込むのではなく、実際の進路指導で必要となる機能を整理し、費用対効果を考えながらシステム構成をご提案しました。
その中で、Difyのようなローコードツールを活用することで開発工数を抑えつつ、必要な機能や独自UIを実現する方法をご提案しました。
複数回の打ち合わせを通じて、機能、操作方法、AIの利用方法、開発費用などを調整し、最終的にお客様にもご納得いただける予算と内容でご提案することができました。
AIを活用した業務システム開発にも対応
EJCOMS株式会社では、一般的なWebシステムや業務アプリケーションだけでなく、生成AIや検索AIを組み込んだシステム開発にも対応しています。
「AIを業務に取り入れたいが具体的な方法が分からない」「ChatGPTなどをそのまま使うのではなく、自社専用のシステムとして利用したい」「検索AIと自社システムを組み合わせたい」「限られた予算の中でAIを活用したい」といったご要望についても、実際の業務内容や利用方法を確認しながらご提案いたします。
フルスクラッチ開発だけでなく、ローコードツールなども適切に組み合わせることで、ご予算や納期に合わせた開発方法をご提案することも可能です。
AIを導入すること自体を目的とするのではなく、実際の業務で使いやすく、継続して活用できる仕組みを重視して開発を進めています。

