【体験記】生成AIプロンプトエンジニア資格試験を受けてみた

SE必見!生成AIプロンプトエンジニア資格の価値

こんにちは。
今回は「生成AIプロンプトエンジニア資格試験」を受験し、無事合格したので、その体験談を システムエンジニア視点 でシェアしたいと思います。

最近、システムへの生成AIの組み込み案件が増えてきていますよね。
「プロンプトエンジニア」という言葉もよく聞くようになり、 AIとシステムの橋渡し役 としての役割がますます重要になっています。

プロンプトイメージ

生成AIプロンプトエンジニア資格とは?

これは 生成AIに対して適切な指示(プロンプト)を設計・最適化するスキル を証明する資格で、とある企業が公式に認定しています。
単にAIを使うだけでなく、業務やシステムに耐えうる形でAIを制御するための知識や実践力が求められます。
なぜこの資格を取ろうと思ったのか
私自身、生成AI(ChatGPT、Claude、Geminiなど)を業務に使うことが増えてきた中で、

  • AIに出力させたデータをどうシステムに組み込むか?
  • 毎回異なる出力ではシステムが困る…どう指示すべきか?
  • 安定してJSONフォーマットで返させる方法は?

といった悩みに直面していました。

そうした中で、生成AIを実務・システムに落とし込むための「プロンプト設計」を体系的に学びたい と思い、この資格取得にチャレンジしました。

試験内容と実務との接点

試験は、以下のような 実践的かつシステムエンジニアに直結する内容 が問われました。

出題範囲(抜粋)

  • 生成AIの基礎(大規模言語モデルの仕組み、限界、リスク)
  • プロンプト設計技法(良い例/悪い例、フォーマット制御、前提条件の明示)
  • 業務シナリオごとのプロンプト最適化(顧客対応、自動文章生成、データ分析補助など)
  • AI倫理とガバナンス(誤情報、バイアス、著作権)
  • 実践課題:AIからシステムが扱えるJSON形式でデータを返させる

システム組み込みで重要な視点

実務で生成AIを使う場合、「とりあえずAIに文章を生成させて満足」では終わらないですよね。

  • 出力形式(JSONやCSV)の固定
  • システムで扱える構造データとしての出力
  • 異常系/不正確な応答への対策

こうした 「AIの出力品質」を制御するためのプロンプト設計 が重視されていると感じました。

例えばこういう場面、ありますよね?
以下は、私たちシステムエンジニアが日常的に直面する例です。

例1:チャットボットの回答データ

→「回答文」「選択肢」「次のアクション」をJSONで返してほしい。

例2:自動要約APIの返却データ

→「要約文」「要点一覧」「元データID」をセットで返させたい。
でも普通に「要約して」と言うと、

  • 単なる長文テキストになってしまう
  • システムでパースできない
  • 要素が抜け落ちる

こうした課題に対し、プロンプトエンジニアリングの知識があると、
「次のJSON形式で返してください」
「含めるべきキーは〇〇と明示してください」
「エラー時はstatus: ‘error’を返してください」
といった 正確な指示 が書けるようになります。

実際に資格勉強を通じて得たノウハウ

試験対策や勉強で得た 実務ですぐ使える知見 を紹介します。

  • AIの曖昧さを避けるためのプロンプトパターン
    → 「必ず以下の形式で」「次のルールに従って」などの指示方法
  • システムが期待するJSON出力を確実に返させる工夫
    → JSONサンプル例を先に提示し、その形式に倣うよう依頼
  • マルチターンでの分割指示
    → 長い処理を分けて順次返させる方法(API制限対策)
  • エラー時の返却形式も事前に定義
    → AIが迷った時の挙動もコントロール(”error”: “原因” など)

資格取得後の実務的な変化

  • AIとのやり取りが安定(毎回バラバラな回答に悩まない)
  • システム組み込みがスムーズ(JSON設計+AI制御が一体化)
  • チームや顧客への説明力が向上(なぜこのプロンプトが必要か根拠を示せる)

最後に:これからAIをシステムに組み込む人へ

システムエンジニアとしてAIを組み込むとき、AIを”ブラックボックス”のまま使うのは非常に危険です。

  • 必ず フォーマット制御
  • 必ず エラー対応の設計
  • 必ず AIの苦手な部分への対策

これらを プロンプトの時点でコントロールできる人材 が必要になっています。
「生成AIプロンプトエンジニア資格」はまさにそのための知識を体系的に学べるので、「AIをただ呼ぶだけ」から「制御されたAIの出力」を目指したい方にはオススメです。

もし今後、生成AIをシステムに活用しようと考えている方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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